DroidKaigi 2025 参加ログ

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DroidKaigi 2025に現地参加してきた。例年現地で参加していたが今年は迷っていて、最終的には参加することにした。そういった事情がありつかれそうな気もしていたので、スポンサーブースをまわるのは最低限で基本的にはセッションを聞いていた。

セッションの感想

いくつか見た中で印象に残ったセッションの感想をそれぞれ書いていく。

UIだけじゃないComposeの可能性 ━ 宣言的に奏でるメロディ

Composeのランタイムを活用して独自の宣言的ライブラリを作っていく話。ランタイム自体はUIの描画に関係なく汎用的なもののため別のライブラリを作って活用しよう、という考えを自分では思いつくことがないので興味深くて面白かった。Composeが裏で何をやっているかも大まかに理解できるので意外と初学者にもオススメかもしれない。

プロパティベーステストによるUIテスト: LLMによるプロパティ定義生成でエッジケースを捉える

AndroidのUIテストでPBTを活用してみる話。始まってから部屋に入ったので最初の5分くらいを聞くことができなかった… PBTというものを知らず、セッションで出てきたEBTではコードが正しいということは分かるけど書き手の想定していなかった不具合を見つけられなく(= テストで見つけたく)ない? と思っていた自分にぴったりのセッションだった。今後テストを書くときの考え方の一つとしてぜひ持っておきたい。

Androidエンジニアとしてのキャリア

スピーカーであるmhidakaさんの体験も交えたキャリアについて行動するキッカケとなるような話。半年ほど前からキャリアについて考えるようになり、色々やっていたことは間違いではなかったんだなと感じられて安心した。他にも自分の考え方に近くて参考になる話もいくつかあったのでこのままうまいこといけばいいなと思った。

意外と知らない Android と Google Play の世界

SNS等での言及を控えてとのことで具体的な感想は書かない。スピーカーはGoogle Playの中の人で、なかなか興味深い話を聞くことができた。途中普段開発しているアプリが映ったときに心の中でそれうちが開発してるやつ! となって嬉しかった。

スマホ新法って何?12月施行?アプリビジネスに影響あるの?

今年12月から施行される予定であるスマホソフトウェア競争促進法はどこに影響するのか、どう未来が変わるのかについて制定に携わった公正取引委員会の方からの話。7年前から検討してようやく制定されたであったり、思ったより企業と協力して組み上げているんだと思ったりと驚く点が多く、とても面白かった。個人的にはスピーカーの方が過去担当した案件についてあーアレねwと感じるものが多くてニヤニヤしていた。

Cache Me If You Can

Gradleによるビルドのパフォーマンスをより向上させるためにどのようにキャッシュを活用するのかという話。なんとなくでしか理解していなかったGradleのキャッシュについて、より解像度高く知ることができた。普段開発しているアプリではそこら辺が割となおざりになっているので改善したいという意欲が湧いてきた。まずは最後に紹介されたBuild ScanとIDEプラグインを使って眺めてみようと思う。

その他感想

開発におけるAIの活用についてのセッションを期待していたが英語でされるセッションが(同時翻訳があるものも含めて)多く、会場で聞くのがつらいという感情もあって他のセッションを聞くことにした。これについてはとんでもない速さでアップロードされ動画がYouTubeにあり、家で翻訳しつつ見ることができて大変助かるのでDroidKaigiスタッフに感謝を伝えたい。ただ他のセッションを聞いていた時間はスポンサーブースをまわり、現場でAIどう活用しているかなどの生の声を実際に聞くなどすればよかったのでは? と終わったあとに気づいた。事前に仕入れたい情報があるのであればセッションだけでなく人と関わる必要があるなと感じた。

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