DroidKaigi 2024 参加ログ

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9/11-13に開催されていたDroidKaigi 2024にオフライン参加してきたのでその感想。
初日のワークショップは仕事をしていて不参加で、実際に参加したのはセッションのある9/12-13の2日間。 両日とも早めの時間に会場へ着いてしまったが、その時間帯でもとても賑わっていてよかった。サークル同士で挨拶などしている開場前の同人即売会のような雰囲気。自分はというとそもそも数えるほど知人がいないのでWelcome Talkが始まるのをjellyfishで座って待っていた。開催期間中割とずっとこんな感じ。関わりを広く持ちたいね、これは来年のDroidKaigiまでのミッション。
そんな話は置いておいて聞いてきたいくつかのセッションについて感想を。

セッションの感想

KSPの導入・移行を前向きに検討しよう!

kaptとKSPの違いをなんとなくでしか理解していなかったのでそこから説明されていてよかった。KSPを用いた実装も思っていたより複雑ではなさそうで苦手意識が薄まった。今度軽い実装をして触ってみようと思う。
kaptとKSPが混在しているとビルドが遅くなるというのは知らなかった。業務でメインで触っているコードはKSPへ完全に移行しているので安心。

Android 15と日本語

去年のDroidKaigi 2023でここ数年のAndroid Textの新(?)機能についてというセッションで発表されていた方のセッション。そのセッションが面白くて今年も聞きに行った。
相変わらず興味深くて、日本語周りの新機能・追加点も分かりやすく紹介されていた。localeは大事。たまたま近くに座っていた同僚とルビ振りや縦書きのサポートが欲しいねという話をした。

Jetpack ComposeにおけるShared Element Transitionsの実例と導入方法 またその仕組み

ここ半年くらい気になっていたShared Element Transitionsの話。Jetpack ComposeでAPIが追加されたのは最近のことらしい。
XMLでレイアウトを組んでいた頃の面倒なぼんやりとしたイメージを持っていたが、Jetpack ComposeではシンプルめなAPIになっていて感動した。親からスコープを持ってこないといけないため既に深いネストを形成してしまっているアプリへの導入は大変そうだが… それでも導入したくなる魅力のあるAPIだった。

タッチイベントの仕組みを理解してジェスチャーを使いこなそう

こちらはついこないだまで頭を抱えていたタッチイベント(ジェスチャー)についてのセッション。最終的にライブラリを使うことになったが、セッション直前でその作者が発表者だということに気づいて驚いた。
Zoomableというライブラリを作る上で躓いた内容などを元にしたJetpack Composeにおけるジェスチャーの話には共感しかなく、セッション中ずっとうんうんと頭を振っていた。最後列の席で助かった。
イベントの消費についてはNestedScrollと似た概念で理解していたが、PointerEventPassというイベントの伝達順序については知らなかったのでとても勉強になった。

当日の感想

会場でのメモはすべて自作アプリ^1を使った。これはスレッドのような形でメモを取るアプリで、アプリを見た人にZennのスクラップみたいだねとよく言われる。DroidKaigiの会場からスマホを使ってスレッド形式でメモを取りたいという案を元にして作ったので、想定していたシナリオで大活躍してくれて大満足。
Pixel Foldの内側ディスプレイでTwitterと分割してトレンドを眺めながらメモする体験はとても快適だった。正直に言ってPixel Foldを持っていて嬉しかったことが今回くらいしかないので、実はいらないのでは?と思い始めている。しかし、会場でPixel 9 Pro Foldを持っている人を数人見かけて羨ましくなったのでやっぱり欲しいのかもしれない。

前書きで書いたとおり知人がほとんどおらずセッション以外の時間は同僚(と元同僚)と話すことが多かったため、せっかくの機会なのにもったいなかったなとは思う。オフライン参加は3度目のはずだが、未だに新しい関わりを持つのが苦手である。元々会話しているところに入っていけない人間で、スポンサーブースに行きやすくする施策であるはずのスタンプラリーもあまり活用できなかった。無念。
その点、2日目のアフターパーティでは半強制で他の人と席を共にするので少しは交流できたのではないか。
jellyfish後方にあったコミュニケーションスペースをミートアップ以外の時間でも交流できるスペースとして大々的にアナウンスされて活用されていたら違ったかもしれない。いや、嘘かも。自分から話しかけられない人間はどんな状況だったとしても変わらない。とはいえアフターパーティでは多少なりともなんとかなったはずで、それを糧に来年こそはより努力しようと思う。

その他の感想

恒例のconference-appに今年も無事コントリビュートすることができた。しかし、自分が触った以外の部分をまだほとんど見れていないのでおいおい見ていきたい。今年のアプリは表面上ViewModelを利用していないらしく? とても気になっている。

現地参加して交流をしていた他の同僚の話を聞くに、所属している企業がモバイルアプリを開発している印象がどうも薄いようで、自分も露出を増やすなどして現状を変えていく必要がありそうだと感じた。 来年のDroidKaigiでは登壇といかなくとも、プロポーザルは出していきたい所存。
このブログも書くと言いながら放置しすぎて今回久々に記事を書いたので、これを期に意識して書いていこうと思っている。 その結果自分が知られるようになって向こうから交流してくれる人が増えるかもしれないし。


脚注

^1

自作アプリと言っても所属している企業の開発合宿で同僚と一緒に作ったもの。KMPで作られていてAndroid以外の端末でも動く。

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